【確定申告令和5年分の申告状況公表!インボイス制度の影響は?】
- 2024.07.3 | お知らせ
今回のテーマは、
『<確定申告>令和5年分の申告状況公表!
インボイス制度の影響は?』です。
5月31日、国税庁は「令和5年分の所得税等、
消費税及び贈与税の確定申告状況等について」を公表しました。
土地や株式などの譲渡所得金額の増加とともに、
インボイス制度導入によって、
消費税の申告件数が大幅に増加しています。
□■━━━所得税:不動産や株の譲渡所得が増加━━━■□
所得税の確定申告書の申告人員は2,324万人であり、
前年比で1.3%増加とのこと。
そのうち、土地等の譲渡所得の申告人員は
55.5万人(前年比+0.5%)であり、
その所得金額6兆832億円(同+11.8%)は、
平成15年以降で最高値となっています。
また、日経平均株価の上昇などの理由により、
株式等の譲渡所得も増加しており、
申告人員は115.5万人(同+6.7%)、
所得金額は5兆6,641億円(同+39.4%)にまで達しています。
□■━━━消費税:インボイス制度により申告件数、納税額が増加━━━■□
令和5年10月からインボイス制度が開始したこともあり、
令和5年分における個人事業者の消費税の申告件数は
197.2万件(前年比+86.9%)となり、
令和4年分に比べて91.7万件増加しています。
申告納税額も6,850億円(同+9.1%)となり、
インボイス制度開始による影響が伺える結果といえるでしょう。
また、免税事業者からインボイス発行事業者となった
87.5万人のうち、「2割特例」を適用した事業者は73.4万人であり、
約83.9%が「2割特例」を適用して申告しています。
□■━━━まとめ━━━■□
令和5年分の確定申告に関する統計が公表され、
所得税や消費税の申告状況が明らかとなりました。
特に昨年10月に導入されたインボイス制度の影響により、
消費税の申告件数は大幅に増加しており、
個人事業主に対するインパクトの大きさを
物語っているといえるでしょう。